2012年4月20日金曜日

ベートーベンの第九に思う

「医者をという仕事をなめるな!」とおこられてしょぼくれた梅子でしたが、すぐに家族の女性三人からエールをもらって立ち直り勇気を得た梅子は猛勉強再会。「いつまでも松竹梅の梅ではいられない」ナレーターがなんだかとても響いたシリアスな梅ちゃん先生でした。新旧円の切替など、世情は混沌、今の時代にも通じる雰囲気を感じます。なんていったら戦後を通過してこられた方々に「まだまだ甘い」といわれるのでしょう。

ところで、今日の最初にラジオでかかっていたベートーベンの第九第二楽章。お父さんと梅子のやり取りの途中までBGMで流れていて、効果的に使われていました。おそらく昭和21年の年末と思われます。年末の第9演奏が定着したのは1960年代だそうですが、年末の第9の始まりは戦後まもなく、オーケストラの収入が少なく、年末の楽団員の生活費稼ぎのため、合唱団も含めてオーケストラの人数が多く、しかも確実にお客様がはいる曲目としてこの「合唱つき」第9を演奏するようになったのだとか。大晦日にはラジオでオーケストラ生中継が慣習になっていたことも年末に第9演奏が違和感なく定着したらしいです。

それにしても全人類が神様の翼のもとで歓喜を分かち合う。シラーの「歓喜に寄す」詩が上記のような事情で年末演奏で定着したとは言え、なんだかそこに日本人の根底に流れる神様の歴史があるような気がするのはわたしだけでしょうか?

コンサートでも一度歌えるくらい、合唱団ができたらなあ、と思います。

ちなみに、このブログは梅ちゃん先生ブログではありません。あくまでもリフレッシュコンサートですよ。お間違いなく。

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